大榑川(読み)おおぐれがわ

日本歴史地名大系 「大榑川」の解説

大榑川
おおぐれがわ

長良川から取水し、輪之内町と海津かいづ平田ひらた町の境界を南西流して揖斐いび川に注いでいた約九キロの河川。「百輪中旧記」によると、長良川の河床上昇のため高須たかす輪中北部の村々は洪水に悩み、上流部でも出水時の湛水に悩まされていたため、元和五年(一六一九)に長良川筋の大藪おおやぶ村とかつ(現平田町)との間に新川を掘り、揖斐川筋の今尾いまお(現同上)に通水して水勢緩和を図ったという。流路が蛇行していることから、当時の自然流路を拡幅したり、微高地を接いで補強したらしい。しかし大榑川開削により揖斐川対岸の多芸たぎ輪中に水害が頻発し、揖斐川と長良川の増水の時間差による逆流という事態が生じたため、寛延四年(一七五一)四月、障村四二ヵ村が大榑川食違堰を百姓自普請により竣工したが(「差水堰百姓自普請大積帳」片野文書)、さしたる効果はなかった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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