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大気の大循環 たいきのだいじゅんかん general circulation of the atmosphere

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知恵蔵2015の解説

大気の大循環

地球規模の面から見た大気の流れ。太陽の放射エネルギーを多すぎるほど受ける赤道付近と、わずかな極地方との間の熱の不均衡をなくそうと、上空で赤道から極へ、地表で極から赤道へ向かう大気の流れが生じる。(1)赤道付近の高温な空気は上昇し、上空を北上するが、北緯30度付近で下降して地表を南進し、赤道付近に戻る。これをハドレー循環と呼ぶ。(2)北緯50〜60度では、前線ができやすい。ここで上昇する空気は、一部は北に、一部は南に向かう。北に向かうものは北極地方で下降して地表を南に向かい、前線で再び上昇するような環流ができる。(3)前線で上昇して南に向かうものは、赤道から北進してきた空気と合流し、下降して地表では北に戻る環流となる。空気が下降する北緯30度付近には、亜熱帯高気圧ができる。これら3つの環流系に伴う南北方向の空気の流れは、コリオリの力や、地表の摩擦などの影響で、亜熱帯高気圧から吹き出す偏東風(貿易風)や偏西風となり、北極付近では、極偏東風が吹く。

(饒村曜 和歌山気象台長 / 宮澤清治 NHK放送用語委員会専門委員 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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