亜熱帯高気圧(読み)アネッタイコウキアツ

百科事典マイペディアの解説

亜熱帯高気圧【あねったいこうきあつ】

南北両半球の緯度30°付近の亜熱帯にある背の高い温暖高気圧で,中緯度高気圧ともいう。大規模で停滞性のものであり,平均天気図にも現れる。主として海洋上に発達し,大陸上では所々で切れているが,海洋上を東西に帯状に走り,夏は優勢である。冬には平均して緯度25°あたりにあるが,夏季には北上する。北太平洋高気圧小笠原高気圧アゾレス高気圧などがある。→中緯度高圧帯

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大辞林 第三版の解説

あねったいこうきあつ【亜熱帯高気圧】

亜熱帯に発達する高気圧。主として海洋上に出現し、夏季に最も発達する。北太平洋高気圧・北大西洋高気圧などがその例。中緯度高気圧。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

亜熱帯高気圧
あねったいこうきあつ

南北両半球の20度から40度ぐらいの緯度帯にほぼ定常的に存在する高気圧。成因としては、赤道地帯で上昇流、亜熱帯で下降流となる大気大循環規模の垂直循環(大規模な対流)によって、赤道上空から亜熱帯に向かう空気が亜熱帯上空で蓄積、下層の気圧を高めるためと考えられる。主として海洋上に東西に並んで現れるが、その一連の高気圧または気圧の尾根のベルトを亜熱帯高圧帯とよぶ。構造的には背の高い温暖高気圧である。夏季に優勢で、出現緯度も夏季のほうが高い。個々の亜熱帯高気圧は、それが存在する海域により北太平洋高気圧、北大西洋高気圧、また圏内の代表的な島の名前から、小笠原(おがさわら)高気圧、ハワイ高気圧、アゾレス高気圧、バーミューダ高気圧などと名づけられる。日本の盛夏の晴天と暑さは亜熱帯高気圧(小笠原高気圧)によってもたらされる。[倉嶋 厚]

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世界大百科事典内の亜熱帯高気圧の言及

【高気圧】より

…海面上の気温の季節変化は大陸に比べて小さいので,年間持続してこの海上の大高気圧ができている。亜熱帯高気圧にも地上2~3kmのところに沈降性の高温で乾燥した気層が現れる。これは貿易風帯の逆転層(温度の鉛直分布がここで逆になるので)とも呼ばれている。…

※「亜熱帯高気圧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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