大江義塾跡(読み)おおえぎじゆくあと

日本歴史地名大系 「大江義塾跡」の解説

大江義塾跡
おおえぎじゆくあと

[現在地名]熊本市大江四丁目

大江四丁目の北端に徳富記念館があり、その庭内にある徳富蘇峰旧居で塾は始められた。水俣みなまた出身の徳富猪一郎(蘇峰)が明治一五年(一八八二)三月一九日に開設した私塾。時に猪一郎は二〇歳であった。修業年限三年の本科は政治・経済・法律を中心とし、修身・歴史・文学などの文科系学科を教授した変則中学校で、のち予科・英学科を併設した。講義のほか、生徒の自主的活動を重んじ演説会・討論会・読書会・遠足・撃剣会・試胆会などを定期的に開催し、校内雑誌「大江義塾雑誌」を発行した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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