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遠足 えんそくschool excursion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

遠足
えんそく
school excursion

学校行事の一環として,教師が生徒を引率して日帰り程度で校外に出かけること。遠に教育的意義が付与されたのは,欧米では 16~17世紀にさかのぼることができ,19世紀にヘルバルトの実験学校で実施されて広まった。日本では明治初期,いくつかの小学校が合同で運動会を開催していた頃,離れた小学校まで集団で歩いていくことを遠足と呼んだ。それが教育的意義を持つ学校行事となったのは,ヘルバルトの教育理論が輸入された 1890年代以降である。現在,日本のように特別活動に位置づけられ,組織化された遠足が行れる国は多くはない。

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デジタル大辞泉の解説

えん‐そく〔ヱン‐〕【遠足】

[名](スル)
学校で、運動や見学を目的として、教師の引率で行う日帰りの小旅行。 春》
遠い所まで出かけること。
「家弟をつれて多摩川の方へ―したときに」〈独歩武蔵野

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世界大百科事典 第2版の解説

えんそく【遠足】

レクリエーション,自然環境とのふれあい,および身体の鍛練や集団規律の訓練などを目的として,教師の主導のもとに,ほぼ1日行程で行われる子どもたちの集団的な校外活動。見学や観察など学習目的が限定された半日以内の行程のものを〈校外学習〉,宿泊をともなうものを〈修学旅行〉と呼んで区別する場合がある。欧米では19世紀にヘルバルト派教授論の影響下で校外学習と一体に行われ,20世紀には新教育思想の下で自然とのふれあいを強調して,英米ではschool excursion,ドイツではSchulausflugなどの名で行われた。

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大辞林 第三版の解説

えんそく【遠足】

( 名 ) スル
学校の特別活動で、見学や運動・レクリエーションなどのために、歩くことを主にして遠くへ行くこと。日帰りの集団遠出にいう。 [季] 春。 「鎌倉へ-に行く」
歩いて遠くへ行くこと。 「家弟をつれて多摩川の方へ-したときに/武蔵野 独歩

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

遠足
えんそく

教師が児童・生徒を校外に引率して、さまざまな実地の経験や見聞をさせることをいい、通常は幼稚園から小・中学校段階にかけて行われる日帰りのものをさす。
 明治以降の近代学校制度のもとでの遠足は、(1)伝統的な初詣(はつもう)で、花見、遊山といった民間行事の系譜を引く娯楽的な性格と、外来の隊列運動、すなわち隊伍(たいご)を整えて行進することによる集団訓練的な性格、(2)自然の観察・観賞、(3)歴史的、文化的な遺産や施設の見学という校外学習的な性格、の三者が時代と社会の変化に応じて、相互に関連しあって定着、普及したものである。今日でもこの基本的な性格は変わらないが、交通機関の発達につれて、バスや電車を利用して遠くまで出かける例も多い。また、そのときどきに、三つの性格のいずれかを強調したり、学年単位に実施したりするなど、その目的や形態も多様化しつつある。[井上治郎]

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世界大百科事典内の遠足の言及

【修学旅行】より

…学校の公式行事として教職員の引率のもと,校外教育・学習の目的をもって学生,生徒,児童が集団で行う旅行。共同宿泊をともなう点で遠足と,また学習目的が複合的であり複数の目的地を周遊する点で臨海学校林間学校,合宿などと区別される。C.G.ザルツマン,シュトイKarl Volkmar Stoy,ラインWilhelm Reinらドイツの教育者により,18世紀後半から19世紀にかけて自然学習および身体訓練の目的をもって唱道され組織された徒歩旅行Wanderungen,教育旅行pädagogischer Reisenなどの影響を受けつつも,日本独特の性格をもつ学校行事として展開された。…

※「遠足」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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