20世紀日本人名事典 「大沢鉦一郎」の解説
大沢 鉦一郎
オオサワ セイイチロウ
大正・昭和期の洋画家
- 生年
- 明治26(1893)年7月15日
- 没年
- 昭和48(1973)年1月1日
- 出生地
- 愛知県名古屋市
- 学歴〔年〕
- 東京高等工芸学校図案科〔大正3年〕中退
- 主な受賞名〔年〕
- 春陽会賞(第10回)〔昭和7年〕「少女海水浴」,日展特選(第1回)〔昭和21年〕「写生」
- 経歴
- 東京高等工芸学校図案科に学ぶが、図案になじむことができず大正3年中退。以後、独学で洋画を研究し、ゴッホやロダン、セザンヌなどの作品に影響を受けた。6年岸田劉生の草土会結成に刺激され、自身も同志とはかって愛美社を主宰。8年第6回院展洋画部で初入選。昭和3年には第6回春陽会展で初入選を果たし、7年の同会第10回展では「少女海水浴」で春陽会賞を受賞し、8年同会会友となった。11年改組帝展に無鑑査出品。戦後も盛んに製作を続け、21年の第一回日展で「写生」を発表して特選。また、24年には春陽会会員となった。その他の作品に「ジンベを着た少女」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報