大河原宿(読み)おおがわらしゆく

日本歴史地名大系 「大河原宿」の解説

大河原宿
おおがわらしゆく

[現在地名]大河原町 町

奥州街道の宿駅で、西のかな宿より三〇町、北東舟迫ふなばさま宿(現柴田町)まで一里一一町余。藩祖政宗の代に参勤交代路の整備が進められ、小山田おやまだ大谷おおやなどの隣接村の住民を街道筋に移住させてもと町が、次いで新田しんでん町・うわ町などができ(柴田郡誌)、寛文年間(一六六一―七三)には宿場町としての形態はほぼ整えられたという(大河原町年表)。寛政元年(一七八九)運賃は、金ヶ瀬宿まで本馬三二文・軽尻二一文、舟迫宿まで本馬五三文・軽尻三五文(「宿場定」四冊留)。「大河原にて。日はさるにくだりぬ。こゝにぞおほやけの御屋とりさだめさせ給ふ」(道の記)、「申過大川原へ着。大ぬまやに宿を投」(奥游日録)などと記されるように、仙台から一〇里余、ちょうど一日の行程にあたり、宿泊客も多かったようで、四代藩主綱村の頃より新田町には御殿とよばれる参勤下向途中の宿泊所、御仮屋が設けられている(道の記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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