大洋底掘削計画(読み)たいようていくっさくけいかく(その他表記)ocean drilling program; ODP

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大洋底掘削計画」の意味・わかりやすい解説

大洋底掘削計画
たいようていくっさくけいかく
ocean drilling program; ODP

大洋底の地殻構造などの地質学的研究を目的として,1985年に発足した国際協同事業。アメリカ合衆国を中心に,日本,フランス,イギリスドイツ連邦共和国西ドイツ),ソビエト連邦が参加して 1975年から 10年間行なわれた国際深海底掘削計画 IPOD成果をもとに発足し,第2次国際深海底掘削計画ともいわれる。この事業計画のために建造されたアメリカの深海掘削船ジョイデス・レゾルーション号』を用いて 1万mまでの深海底から地質標本を採取し,大洋底の地殻構造や成立過程の究明にあたった。1989年から 1990年にかけて行なわれた日本近海の掘削では,日本海拡大の時期やその機構などに関して新しいデータが得られた。日本からは東京大学海洋研究所が中心になって参加した。計画は 2003年に終了し,その後の調査は統合国際深海掘削計画に引き継がれた。

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