大津神戸(読み)おおつかんべ

日本歴史地名大系 「大津神戸」の解説

大津神戸
おおつかんべ

現在の老津おいつ町付近。「神宮雑例集」に「新加神戸十戸」とあるもので、「神鳳鈔」には「二宮大津神戸前斎主御知行、七条院御祈祷所」とある。建久已下古文書(神宮文庫蔵)には「新封戸大津保二宮、就去文治元年九月九日官符并同十月十四日民部省符、以彼保永可為神戸領之由」とあって、文治元年(一一八五)平氏追討の際、その報賽として神戸に加えられ、その前身国衙領であったことが推定される。そして建久一〇年(一一九九)には鎌倉幕府より地頭を停止して一円の神領とされた(吾妻鏡)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android