大清水トンネル(読み)だいしみずとんねる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大清水トンネル」の意味・わかりやすい解説

大清水トンネル
だいしみずとんねる

上越新幹線上毛高原(じょうもうこうげん)―越後(えちご)湯沢間の長さ2万2221メートルの複線鉄道トンネル。1971年(昭和46)着工、1981年工事完了。群馬県みなかみ町に東坑口、新潟県湯沢町に西坑口がある。工事用斜坑5本、横坑1本を設け、6工区に分割して施工した。堅硬な地質に恵まれ、66%の区間は、全断面掘削、上部半断面掘削工法によって施工した。竣工(しゅんこう)当時は、スイス―イタリア間のシンプロントンネル(延長19.8キロメートル)を抜いて世界最長の山岳トンネルであった。鉄道トンネルとしては、日本で第5位の長さをもつ。

藤井 浩]

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