大滝山御林(読み)おおたきやまおはやし

日本歴史地名大系 「大滝山御林」の解説

大滝山御林
おおたきやまおはやし

大滝村の南部から南西部一帯、大血おおち川の上流地域から中津なかつ川の南西部にわたって広がっていた江戸時代の幕府御林山の総名。山内に鷹の生育地である御巣鷹山があったことから御巣鷹おすたか山とも称された。宝暦四年(一七五四)の御林奉行勤方之儀奉伺候書付(日本林制史資料)によれば、木品の優良な御林として大滝山の名がみえ、「地方凡例録」にも嶮岨壁で大山のため面積や木数の改めができない山林の例として、信州木曾きそ山などとともにあげられている。文政六年(一八二三)の古大滝村明細帳(山口家文書)には新大滝しんおおたき村・古大滝ふるおおたき村・中津川なかつがわ村の三ヵ村付の無反別の御林と記される。元禄三年(一六九〇)の差上申一札(同文書)によれば新・古の大滝村の御立山(御林)では材木の伐り出しは禁止され、折敷板・笹板・桶木などの伐り出しに限り山銭を上納することで従来より許可されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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