大王町(読み)だいおうちよう

日本歴史地名大系 「大王町」の解説

大王町
だいおうちよう

面積:一二・九〇平方キロ

志摩半島の東南端、先志摩さきしま半島の付根に位置し、東は太平洋に臨み、遠州えんしゆう灘と熊野灘を分け、西は英虞あご湾、北は阿児あご町、南西は志摩町に接する。海岸はリアス式の溺谷に浸水し、英虞湾側は複雑な海岸線をなし、太平洋岸は海食を受けて岩石断崖をなすところが多く、東端大王崎灯台がある。付近の波切なきりは大王町の中心集落、鰹の水揚げの多い漁港で志摩町とは人工の深谷ふかや水道で隔たっている。陸地は大部分が標高五〇メートル以下の隆起海食台地で、小さな開析谷以外には低地はない。波切のほかに主要な集落として西の船越ふなこし、東海岸の名田なた畔名あぜながある。

明治二二年(一八八九)町村制施行により英虞郡域に波切村・船越村が成立。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報