大王崎(読み)ダイオウザキ

デジタル大辞泉 「大王崎」の意味・読み・例文・類語

だいおう‐ざき〔ダイワウ‐〕【大王崎】

三重県志摩半島南東端の岬。断崖上に灯台がある。伊勢志摩国立公園景勝地の一。

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精選版 日本国語大辞典 「大王崎」の意味・読み・例文・類語

だいおう‐ざきダイワウ‥【大王崎】

  1. 三重県志摩半島の南東端にある岬。遠州灘熊野灘との境に突出する。三〇~五〇メートルの海食崖を形成し、航海難所として知られた。伊勢志摩国立公園の一部大王岬。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大王崎」の意味・わかりやすい解説

大王崎
だいおうざき

三重県中東部、志摩半島(しまはんとう)南東端の岬。熊野灘(くまのなだ)と遠州灘の境に突出し、航海の難所として知られ、岬一帯は波切(なきり)とよばれる。砂岩と泥板岩の互層を基盤とする海成台地の先端が波食を受け、約30メートルの断崖(だんがい)となり、崖下には岩礁が散在する。崖上に1927年(昭和2)築造白亜大王埼灯台があり、その下に砕ける怒濤(どとう)は、女性的な志摩半島のなかで男性的な景観として知られる。灯台への登り口に土産物(みやげもの)店が並ぶ。近畿日本鉄道志摩線鵜方(うがた)駅からバスの便がある。

[伊藤達雄]


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改訂新版 世界大百科事典 「大王崎」の意味・わかりやすい解説

大王崎 (だいおうざき)

三重県東部,志摩半島南東端の岬。志摩市の旧大王町波切(なきり)にあり,太平洋に突出する海食崖の先端に大王埼灯台が立つ。沖には立島,大王島などの岩礁があり,古来海の難所であった。岬からの太平洋の豪壮な風景は伊勢志摩国立公園の一中心で,志摩半島の中心である志摩市の旧阿児町鵜方との間は国道260号線で結ばれる。岬一帯は宮山といわれ,集落の産土神(うぶすながみ)をまつる波切神社もここにある。毎年9月には〈わらじ曳き〉の神事が行われる。
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百科事典マイペディア 「大王崎」の意味・わかりやすい解説

大王崎【だいおうざき】

三重県志摩半島南東端の岬。岬の小半島は北東に突出し,海食崖をめぐらし,岩礁が多い。南端には光達距離18カイリの灯台があり,西側に志摩市の波切(なきり)港がある。伊勢志摩国立公園に含まれ,近鉄志摩線鵜方駅からバスが通じる。
→関連項目大王[町]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大王崎」の意味・わかりやすい解説

大王崎
だいおうざき

三重県志摩半島南東端の岬。遠州灘と熊野灘の境にあたり,志摩市に属する。平坦な海食台地 (先志摩台地) の先端に位置し,約 30mの断崖をなす。古来,航海の難所として有名。 1927年完成の大王崎灯台がある。付近は磯釣りの好適地。岬の基部の波切 (なきり) は漁港で,カツオ・マグロ漁業の基地。伊勢志摩国立公園に属する。

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