大田遼一郎(読み)オオタ リョウイチロウ

20世紀日本人名事典 「大田遼一郎」の解説

大田 遼一郎
オオタ リョウイチロウ

昭和期の社会運動家 熊本商科大学教授。



生年
明治38(1905)年3月13日

没年
昭和43(1968)年11月15日

出生地
愛知県名古屋市

別名
筆名=速水 惣一郎

学歴〔年〕
京都帝国大学経済学部中退

学位〔年〕
農学博士

経歴
早くから短歌を作り、京大時代に社会主義に関心を抱いて、スターリンレーニン主義の基礎」を翻訳する。大正15年京都学連事件で検挙。以後労働・農民運動に参加し、昭和3年共産党に入党。3.15事件で検挙され、懲役4年に処せられる。釈放後は天津に渡り、12年天津総領事官嘱託となる。21年帰国し、歌人として活躍する一方で、農林省農業総合研究所九州支所長、熊本商科大学教授などを歴任。45年「大田遼一郎全歌集」が刊行された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大田遼一郎」の解説

大田遼一郎 おおた-りょういちろう

1905-1968 昭和時代の社会運動家。
明治38年2月13日生まれ。京都帝大でまなび,労働・農民運動にくわわる。昭和3年共産党に入党し,三・一五事件で検挙される。戦後,農林省農業総合研究所九州支所長,熊本商大教授などをつとめた。昭和43年11月15日死去。63歳。愛知県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android