大石慎三郎(読み)おおいし しんざぶろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大石慎三郎」の解説

大石慎三郎 おおいし-しんざぶろう

1923-2004 昭和後期-平成時代の日本史学者。
大正12年9月6日生まれ。昭和38年学習院大教授。江戸時代を中心とする社会経済史を研究。54-56年,天明3年の浅間山噴火で埋没した鎌原村(群馬県嬬恋(つまごい)村)を発掘調査し,平成元年史料集を刊行。11年愛媛県歴史文化博物館長。平成16年5月10日死去。80歳。愛媛県出身。東大卒。著作に「享保改革経済政策」「田沼意次(おきつぐ)の時代」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大石慎三郎の言及

【市】より

…後者については城下町が整備されていく過程で店舗商業の活動が不十分である段階では,これを補うものとして市が立てられていくとされている。この近世初期の六斎市の再編成について大石慎三郎は信州上田藩を例にとり,藩が領国経済の確立を進めていく中で,城下町市場が領国内の市を吸収して六斎市が消滅し,吸収しうる限界外の地域では,城下町市場の分身としてその機能を代行する市町が設立されるとしている。丸山雍成はまた,近世初期の宿駅制の整備にともなって市の再編成が行われるとする。…

※「大石慎三郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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