堅白異同(読み)けんぱくいどう

精選版 日本国語大辞典 「堅白異同」の意味・読み・例文・類語

けんぱく‐いどう【堅白異同】

※孤懐悽寥(1906)〈福本日南〉「其の閥門の為に詭弁を弄するに当りてや、堅白異同の弁を為すも、千百の記者其鋒に当るあらず」

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四字熟語を知る辞典 「堅白異同」の解説

堅白異同

べんやこじつけの論理のたとえ。

[使用例] 「こう見えても、僕なんかは三宝とは何と何だか知らないのだ」「知らないでも帰依している」「そんな堅白異同の弁を試みたっていけない」[森鷗外独身|1910]

[解説] 中国戦国時代に、趙の公孫竜が説いた一種の詭弁。たとえば「堅くて白い石は二つであって一つではない。なぜなら、目で見たときは白いことはわかるが堅いことはわからない。手で触れたときは堅いことがわかるだけで色のことは分からない。ゆえに堅いことと白いことは同時には成り立たないから、同一のものではない」と説く類。

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