デジタル大辞泉 「堅白同異」の意味・読み・例文・類語 けんぱく‐どうい【堅白同異】 《公孫竜「堅白論」から》中国、戦国時代に、公孫竜の説いた詭弁きべん的命題。堅くて白い石があるとき、「堅さ」と「白さ」とは、別個の認識であるが、存在としては一つのものである、という考え方の違いを論じるもの。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「堅白同異」の意味・読み・例文・類語 けんぱく‐どうい【堅白同異】 〘 名詞 〙① 中国、戦国時代に、公孫龍が説いた一種の詭弁(きべん)。たとえば「堅く白い石は二であって一ではない。なぜなら、目で見たときは白いことは分かるが堅いことは分からない。手で触れたときは堅いことが分かるだけで色のことは分からない。ゆえに堅と白とは二であって、同一のものではない」と説く類。堅石白馬。堅白異同。[初出の実例]「此人は堅白同異をよく分別して、天地の間にかけてをきたる如と云」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)四)[その他の文献]〔史記‐孟荀卿伝〕② 詭弁をもてあそぶ議論。堅白異同。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例