大能村(読み)おおのむら

日本歴史地名大系 「大能村」の解説

大能村
おおのむら

[現在地名]高萩市大能おおのう

花貫はなぬき川の源に位置し、流域にごく狭小な平地が開け、四囲多賀山地の高い山が連なる。北は上君田かみきみだ村。

寛文三年(一六六三)開基帳(彰考館蔵)に「大能村」とみえる。「松岡郡鑑」に宝暦三年(一七五三)の御立山三ヵ所、二四五町六反六畝二〇歩、寛政元年(一七八九)の人数二四九、馬二八・牛一、定猟師三、鳥銃九、紙船一とあり、中山家々士筆「松岡郡鑑」には文化元年(一八〇四)の家数六四・人数二二一、馬二九、猟師一五、「公私書記」(渡辺家蔵)には安政三年(一八五六)の家数四三・人数一九四、馬三五とある。「領地村鑑」(茨城県歴史館蔵)に「農業之間男ハ炭ヲ焼椎茸ヲ作リ売出シ女ハ炭俵ヲ拵又ハ駄送リ等之励有リ」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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