大腹中(読み)ダイフクチュウ

デジタル大辞泉 「大腹中」の意味・読み・例文・類語

だい‐ふくちゅう【大腹中】

度量の大きいこと。ふとっぱら。
「これには―の大殿様もいささか御機嫌を損じたと見えまして」〈芥川地獄変

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精選版 日本国語大辞典 「大腹中」の意味・読み・例文・類語

だい‐ふくちゅう【大腹中】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「だいぶくちゅう」とも ) 度量の大きいこと。気が大きくてこせこせしないこと。また、そうしたさま。ふとっぱら。おおぶくちゅう。
    1. [初出の実例]「扶桑第一の大商人の心も大腹中(だいフクチウ)にして、それ程の世をわたるなる」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)一)
    2. 「斯かる大腹中(ダイブクチウ)なる気質の者を」(出典:人情本・契情肝粒志(1825‐27)三)

おお‐ぶくちゅうおほ‥【大腹中】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 度量が大きく、小事にこだわらないこと。太腹(ふとっぱら)。だいふくちゅう。
    1. [初出の実例]「茶で祝へ大ぶくちうな君が春〈是計〉」(出典:俳諧・貞徳俳諧記(1663)下)

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