大船町
おおふなちよう
[現在地名]西区那古野一丁目
「おおぶなちょう」ともいう。納屋町筋、一名堀川西岸通にあり、北は塩町に、南は船入町に続く。京町筋の五条橋と杉の町筋の中橋との間をいう(尾張志、府城志)。
清須(現西春日井郡清洲町)では廻間町あるいは廻間葭町といった。廻の字は迫と書く場合もある。慶長一六年(一六一一)名古屋に移り、旧号を用いた。天和二年(一六八二)、一説には三年(尾張志、府城志)廻間は読みにくいため大船町に改号。葭町の東葭町、船入町の船入葭町と同じく、町名に葭が入るのは、清須時代船役を勤める代りに葭山を与えられ、葭商売を営んだことに基づく。大船町の名称も船役にちなむ。廻間の来由については未詳(尾張八丈、市譜)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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