大荒城(読み)おおあらき

精選版 日本国語大辞典 「大荒城」の意味・読み・例文・類語

おお‐あらきおほ‥【大荒城・大殯】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 荒城(あらき)を敬っていう語 ) 古代、貴人の死後、葬るまでの間、屍(しかばね)を仮に棺(かん)に収めて安置しておく所。また、その期間。
    1. [初出の実例]「大皇(おほきみ)の命かしこみ大荒城(おほあらき)の時にはあらねど雲隠ります」(出典万葉集(8C後)三・四四一)
  2. [ 2 ] [ 一 ]の場所としていわれる地名。奈良県五條市今井の荒木神社のある所とも、京都府ともいい、また一般に、古墳の所在地をいったとも考えられる。
    1. [初出の実例]「かくしてやなほやなりなむ大荒木(おほあらき)浮田の杜(もり)の標(しめ)にあらなくに」(出典:万葉集(8C後)一一・二八三九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む