精選版 日本国語大辞典 「大荒城」の意味・読み・例文・類語 おお‐あらきおほ‥【大荒城・大殯】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 荒城(あらき)を敬っていう語 ) 古代、貴人の死後、葬るまでの間、屍(しかばね)を仮に棺(かん)に収めて安置しておく所。また、その期間。[初出の実例]「大皇(おほきみ)の命かしこみ大荒城(おほあらき)の時にはあらねど雲隠ります」(出典:万葉集(8C後)三・四四一)[ 2 ] [ 一 ]の場所としていわれる地名。奈良県五條市今井の荒木神社のある所とも、京都府ともいい、また一般に、古墳の所在地をいったとも考えられる。[初出の実例]「かくしてやなほやなりなむ大荒木(おほあらき)の浮田の杜(もり)の標(しめ)にあらなくに」(出典:万葉集(8C後)一一・二八三九) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例