荒木神社(読み)あらきじんじや

日本歴史地名大系 「荒木神社」の解説

荒木神社
あらきじんじや

[現在地名]福知山市字堀 荒木

荒木山(神並山・権現山)の東麓にあり、「荒木の権現さん」と通称される。旧村社。

「延喜式」神名帳にみえる荒木神社に比定され、「三代実録」貞観元年(八五九)五月四日条に「丹波国荒木神列於官社」とみえる。祭神について「丹波志」は、

<資料は省略されています>

と記し、「素戔嗚尊ヲ奉斎ナランカ」としている。明治一六年(一八八三)の当社由緒書では「天津神」とする。

中世、境内付近に多くの寺坊が建てられたが、南北朝・室町期に、しばしば兵火に遭って社殿僧坊が烏有に帰したという。

荒木神社
あらきじんじや

[現在地名]五條市今井町

今井いまい集落北端、荒木山を背に宇智うち盆地を俯瞰する地に鎮座。「延喜式」神名帳宇智郡の「荒木神社」に比定される。度会延経「神名帳考証」は建荒木たけあらき命または大荒木おおあらき命を、「神社覈録」は荒城朝臣を祭神とみている。旧村社。長久二年(一〇四一)大和国栄山寺牒(栄山寺文書)に「荒木坂条」、康平元年(一〇五八)一〇月二二日の大和国竹林寺解案(東大寺文書)宇智郡「荒木条」、弘和元年(一三八一)一一月七日の僧慶宗作主職寄進状案(栄山寺文書)に「字荒木名作主職」がみえ、当社北方には荒坂峠・荒坂池などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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