大蒲村
おおかばむら
[現在地名]浜松市大蒲町
下村の北に位置し、村名は蒲御厨にちなむとみられる。松平忠頼領郷村帳には神領と肩書して大蒲間村とみえ高一六九石余、田八町三反余・畑八町八反余。神領とは神立村の蒲神明宮領を示す。正保郷帳に当村の記載はなく、元禄郷帳では高一六五石余。国立史料館本元禄郷帳では神明領。旧高旧領取調帳では神明社領一七七石余。当地には蒲御厨の開発領主とされる蒲氏の屋敷跡があった。昭和一二年(一九三七)の「静岡県浜名郡蒲村土地宝典」には東西一一七メートル・南北一三五メートルの区画が明瞭に示され、その周囲には土塁と堀がめぐらされていた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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