大蔵省保(読み)おおくらしようほ

日本歴史地名大系 「大蔵省保」の解説

大蔵省保
おおくらしようほ

弘安大田文の東郡内に「大蔵省保五十一丁二段大」とある。

笠間保ともよばれ、経光卿御斎会奉行記(岩崎文庫蔵)の天福二年(一二三四)正月三日条に「諸国召物申子細国々、常陸笠間保司右衛門尉光重、称寄進北白河院御領地之上、鹿島造営間、不可進済由申之、猶奏事由可責催之由被仰下」とある。朝廷から斎会のため諸国に進納を命じたのに対し、笠間保司右衛門尉光重が、笠間保は北白河院(藤原陳子)領であり、また鹿島社の造営料所でもあるため斎会の召物は納められないと申立てたので、御斎会奉行勘解由小路経光は大蔵卿を通し重ねて進済を光重に催促したものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android