召物(読み)メシモノ

デジタル大辞泉 「召物」の意味・読み・例文・類語

めし‐もの【召(し)物】

相手を敬って、その食べ物着物履物などをいう語。召し料。

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精選版 日本国語大辞典 「召物」の意味・読み・例文・類語

めし‐もの【召物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 貴人、目上の人などの飲食物、衣服、履物などの敬称身分の高い人の用いるもの。召料。
    1. [初出の実例]「めし物は、ここにて参らすべき也とて、夫どもやりなどして、水くませ、食物しいだしたれば」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)七)
  3. 朝廷また荘園領主などが、支配する土地から徴収する生産物やその代価
    1. [初出の実例]「諸国召物多未済、毎事不成寄」(出典:兵範記‐仁安三年(1168)一〇月七日)
  4. じもく(除目)
    1. [初出の実例]「直物、次有召物、又諸国請条々事定」(出典:御堂関白記‐寛弘七年(1010)閏二月二〇日)
  5. 盲人階級であった勾当のうちの一つ。立寄を経て至るもの。
    1. [初出の実例]「召物 五度の勾当を云ふ。六刻」(出典:当道要録附載(日本盲人史所収))

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