大薮古墳群(読み)おおやぶこふんぐん

日本歴史地名大系 「大薮古墳群」の解説

大薮古墳群
おおやぶこふんぐん

[現在地名]養父町大薮

大薮地区の円山まるやま川右岸に形成された平地(東西約二キロ・南北約一キロ)の北側に続く丘陵にあり、大型古墳は丘陵の南麓に連なり、その背後の傾斜地に約一〇〇基の小古墳が群集する。円山川の中流域には川沿いの狭い土地に多数の後期古墳が群集し、川下八鹿ようか町から養父町を経て和田山わだやま町に至るまでの約一一キロにおよそ五群三〇〇基ほどを数える。なかでも当古墳群は西にしおか禁裡塚きんりづか塚山つかやま・こうもりづか(以上、県指定史跡)などの古墳が全長一〇メートルを超える大型石室墳をもつことで注目され、昭和五一年(一九七六)から同五三年までの間に六回にわたって分布調査と測量調査が行われた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android