大谷本郷村(読み)おおやほんごうむら

日本歴史地名大系 「大谷本郷村」の解説

大谷本郷村
おおやほんごうむら

[現在地名]上尾市大谷本郷・今泉いまいずみ

向山むこうやま村の南にあり、東部かも川の低地集落は大宮台地指扇さしおうぎ支台上にある。東は鴨川を隔てて別所べつしよ(現大宮市)、北を川越上尾道が東西に通り、中央を大宮宿へ至る秋葉あきば道が南北に通る。建武元年(一三三四)四月一〇日の足利直義下知状(宇都宮文書)に「武蔵国大谷郷」とあり、北条氏一族と考えられる下野右近大夫将監跡の同郷地頭職などが勲功の賞として三浦介時継法師(道海)に宛行われている。戦国期小田原北条氏の下で大谷郷内給田は岡田新五郎・友光新三郎・同将監に宛行われていたが、この給田をめぐり岡田氏らと柏原某との間で訴訟が起き、天正三年(一五七五)二月二一日北条氏は柏原某の訴えを退け、先の証文どおりに岡田氏らの給田拘を承認した(「北条家裁許印判状写」武州文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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