大踊(読み)オオオドリ

デジタル大辞泉 「大踊」の意味・読み・例文・類語

おお‐おどり〔おほをどり〕【大踊(り)】

大勢で踊る踊り。群舞。特に、歌舞伎の切りに行われる一座全員の踊り。

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精選版 日本国語大辞典 「大踊」の意味・読み・例文・類語

おお‐おどりおほをどり【大踊】

  1. 大踊〈戯場訓蒙図彙〉
    大踊〈戯場訓蒙図彙〉
  2. 〘 名詞 〙 盆踊りなど、多人数で踊るおどり総踊り。とくに歌舞伎では、その日の舞台最後に、一座の俳優総出で踊るおどりをいう。
    1. [初出の実例]「左義長をはやしたてたる大躍(おほオトリ)吉数〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)三)

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世界大百科事典(旧版)内の大踊の言及

【ええじゃないか】より

…1867年(慶応3)8月から翌年4月ころにかけ,伊勢神宮の神符等が降下したということを契機に,畿内・東海地区を中心におこった狂乱的な民衆運動。名称は民衆が踊りながら唱えた文句に〈ええじゃないか〉〈よいじゃないか〉〈いいじゃないか〉等の語があったためであるが,慶応当時はお下り(駿河,近江),御札降り(遠江),おかげ(伊勢,河内),おかげ騒動(伊勢),おかげ祭(信濃),大踊(阿波,備前),雀踊(淡路),チョイトサ祭(信濃),ヤッチョロ祭(信濃)などと呼ばれることが多かった。学術用語として〈ええじゃないか〉が学界に定着したのは1931年以後のことである。…

【沖縄[県]】より

…太鼓を打ちならす芸は沖縄,八重山にあり,沖縄島の中城(なかぐすく)村伝承の打花鼓(たあふあくう),今帰仁村伝承の路次楽は,ともに中国楽器の哨吶(つおな)(チャルメラ)を吹き,前者は太鼓,鉦,銅鑼(どら)を鳴らし,後者は小太鼓を打ちつつ道中する芸で,いずれも中国からの伝来を説く。また津堅(つけん)島伝承の大踊は本土系の太鼓踊の形を学んだもので,沖縄芸能のもつ芸能要素の多様性がしのばれる。八重山では獅子舞に添う形でペッソーとよぶ太鼓踊が行われ,また石垣島の川平には珍しい銭太鼓の踊りが残存する。…

※「大踊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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