大連会議(読み)だいれんかいぎ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大連会議」の意味・わかりやすい解説

大連会議
だいれんかいぎ

(1) 東方会議を受けて,1927年8月 14~15日,外務政務次官森恪,関東軍司令官,駐華公使らが大連旅順で満州問題を協議した会議。 (2) 塘沽停戦協定の細部問題を協議するため,大連で関東軍岡村寧次少将,中国駐平政務整理委員会代表殷同の間で2度にわたり開かれた会議。第1次会議は 1933年7月3~5日開かれ,非武装地帯,鉄道車両通過問題で合意。第2次会議は翌 34年7月 23,24両日開かれ,非武装地帯内部の若干の問題,郵便物取扱方について合意された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の大連会議の言及

【長春会議】より

…日本軍のシベリア出兵下の1922年,日ソ国交樹立のために中国長春で開かれた日本と極東共和国間の会議。両国代表は1921年8月の大連会議で通商関係の設定,日本軍の撤退条件などを討議したが22年4月会議は決裂した。6月成立した加藤友三郎内閣は,シベリア派遣軍を10月末までに撤退すると声明し,交渉再開の機運が生まれた。…

※「大連会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android