大
金山
おおくぞきんざん
[現在地名]比内町大葛
北流する犀川の上流、大葛から東方南部領鹿角郡へ延びる山道沿いの二又沢に存立する。阿仁および南部領に通ずる山道が延び、周囲はすべて山地で一面の杉山をなす。
享保一五年(一七三〇)の「六郡郡邑記」に「大葛金山慶長十年より山家五十六軒(下町)」とある。「梅津政景日記」元和二年(一六一六)一月二日条に「御意にハ、如毎年之、するかへ金銀御運上、(中略)金山の壱紙ハ、金定高阿仁山六拾七枚・大葛五枚・檜内五枚」とあり、翌三年の運上金は四六〇匁余に上り、家数は一六四軒であったという(同書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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