大門新町(読み)だいもんしんまち

日本歴史地名大系 「大門新町」の解説

大門新町
だいもんしんまち

[現在地名]大門町大門新・大門

現大門町の北西端に位置し、西は大門川(庄川)に限られる。承応元年(一六五二)大門川の洪水広上ひろかみ村が大きな被害を受け、加賀藩は住民救済のため同二年大門村南部の四千七九五歩を割いて町立てした(折橋家文書)。「越中志徴」は同三年のこととしている。寛文(一六六一―七三)初年当地を通る道が加賀藩により新しく北陸街道に公定された。同六年には大門橋が架橋され、北陸街道から放生津ほうじようづ(現新湊市)への道や熊野往来が分岐していることもあって、以後交通の要所として賑わった。町立て以後は無高地として地子米(銀子払)射水郡の小物成として納め、明暦二年(一六五六)の村御印留によると地子米は一七石、ほかに小物成として鱒役六匁・油屋役一六匁を課されている。寛保二年(一七四二)の小物成は地子銀五二五匁三分・鱒川役六匁・油棒役一二匁・油臼役四〇匁・猟船櫂役一六〇匁、家数一六七、ほかに浄土真宗西方浄円じようえん寺、神明宮がある(「高免等書上帳」折橋家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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