大隠は朝市に隠る(読み)たいいんはちょうしにかくる

故事成語を知る辞典 「大隠は朝市に隠る」の解説

大隠は朝市に隠る

本当に高尚な人物は、人付き合いを避けたりせず、世間でふつうの人々と一緒に暮らしているものだ、ということ。

[使用例] 私は、失敗者だ。小説も書いた、もかいた、政治もやった、女に惚れた事もある。けれどもみんな失敗、まあ隠者、そう思っていただきたい。大隠朝市に隠る、と[太宰治*黄村先生言行録|1943]

[由来] 三世紀ごろの中国の文人おうこうきょの「はんしょういん」という作品の一節から。「ありきたりの隠者は山の中に隠れ住むが、『大隠は朝市に隠る(すぐれた隠者は、俗世間で人々と一緒に暮らしているものだ)』」とあります。「朝市」とは、朝廷や市場のことで、政治や商売などが行われる俗世間のことを指しています。

〔異形〕大隠は市に隠る。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む