日本歴史地名大系 「大須浜」の解説 大須浜おおすはま 宮城県:桃生郡雄勝町大須浜[現在地名]雄勝町大須雄勝半島の東端、外洋に面する漁村で、南は熊沢(くまざわ)浜、東端は大須崎。大須上下のほか館森(たてもり)・船隠(ふながくし)・宇島(うじま)の地名が残る。前九年の役の安倍氏の隠棲地とも伝える。正保郷帳に村名がみえ、畑二〇三文のみで柴山と注される。「封内風土記」では戸数五九、滝(たき)不動堂・聖徳太子堂が記される。文政一一年(一八二八)の高は畑二貫四三〇文、人頭五四人、人数三三九(「桃生南北本吉南方風土記」及川徳松家文書)、嘉永三年(一八五〇)も同高で、家数五四、船五九、産物は鮑、布海苔、鱈など(風土記御用書出「雄勝町史」所収)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by