大鳥街道(読み)おおとりかいどう

日本歴史地名大系 「大鳥街道」の解説

大鳥街道
おおとりかいどう

現在の朝日村の西方をほぼ南北に走る道で、江戸時代は大鳥川流域の櫛引くしびき本郷ほんごう組・田沢たざわ組の村々とつるおか城下を結んだ。山添やまぞえ(現櫛引町)追分おいわけで六十里越街道から南に分れて大鳥川(赤川)沿いにさかのぼり大鳥村に至る脇街道。嘉永(一八四八―五四)以後に描かれた鶴岡・大鳥道法図(武藤家蔵)によれば、江戸時代には大鳥川の左岸に沿って、鳥越とりごえ道・四寸の道・尾浦おうら橋の難所があり、尾浦橋を渡って川の右岸に出、荒沢あらさわ村に入らず手前から山中に入り、笹根ささね峠・大日だいにち峠を越えて大鳥村の各集落に至った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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