天仁屋村(読み)ていんなむら

日本歴史地名大系 「天仁屋村」の解説

天仁屋村
ていんなむら

[現在地名]名護天仁屋てにや

久志くし間切の北東寄りに位置し、南西は嘉陽はよう村。ティンナとよぶ。周囲には標高六〇メートル以下の海岸段丘丘陵が広がり、それを刻んで北に有津あつつ川、中央に天仁屋てにや川が流れ、太平洋に注ぐ。集落は天仁屋川左岸の台地上にあり、有津川下流低地には屋取集落が立地する。間切所属の変遷は大浦うぷら村と同じ。正保国絵図名護なぐ間切「てぎな村」、および「てぎな崎」(現在の天仁屋崎)と「ばり崎」(現在の番崎ばんさちがみえる。絵図郷村帳にも名護間切「てぎな村」とある。琉球国高究帳では名護間切「てきな村」と記され、高頭二八石余、うち田二四石余(うち永代荒地三石余)・畠三石余。「琉球国由来記」では天仁屋村と記され、当村のアフラヤマ嶽(神名コバヅカサノ御イベ)は天仁屋根神の崇べ所で、神アシアゲは嘉陽ノロが管轄した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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