天方村(読み)あまがたむら

日本歴史地名大系 「天方村」の解説

天方村
あまがたむら

[現在地名]森町飯田いいだ

飯田村の西、太田おおた川右岸の堤下にある。南には飯田村耕地が広がる。飯田天方村とも称され(遠江国風土記伝)、北部の向天方むかいあまがた村と区別された。慶長九年(一六〇四)の山名之庄下天方御縄打水帳覚(村松家文書)がある。慶長年間の免状(同文書)には下天方村・天方村の両方が用いられ、寛永九年(一六三二)の免状(同文書)以降は天方村に統一された。元禄一二年(一六九九)の覚(天方家文書)によれば正保(一六四四―四八)絵図には下天方村とあるので村中で吟味したが、昔は下天方と称し、五〇年以前からは天方村と称してきたとある。また下天方とよばれたのは、当村庄屋の初代天方弥兵衛が天方城主山内山城守通興の弟天方三郎右衛にあたることによるとされる(年不詳「先祖覚書」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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