日本大百科全書(ニッポニカ) 「天時占候」の意味・わかりやすい解説 天時占候てんじせんこう 江戸の箕輪蕃昌(みのわばんしょう)が、1750年(寛延3)に編集した当時の天候についての占法をまとめたもの。引用書目をみると60余種の書籍によっていることがわかるが、通説としての当時の天気俚諺(りげん)がよく集められており、漢籍からの影響が大きいとしても、たとえば湿度に関するものなどは学理にかなうものが少なくない。例として「琴の音清からずあるいは鼓の音さやかならざるは風雨あるしるし也(なり)」などがある。[根本順吉] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例