日本歴史地名大系 「天香山神社」の解説 天香山神社あめのかぐやまじんじや 奈良県:橿原市鴨公・香久山地区南浦村天香山神社[現在地名]橿原市南浦町天香久山北麓に鎮座。櫛真(くしま)命を祀る。北浦神とも称し、「延喜式」神名帳十市(とおいち)郡の「天香山坐櫛真命神社大、月次新嘗」に比定される(大和志)。旧村社。式内天香山坐櫛真命(あめのかぐやまにいますくしまのみこと)神社は元の名を大麻等乃知(おおまとのち)神と称し(「延喜式」神名帳)、天平二年(七三〇)の大倭国正税帳(正倉院文書)によると久志麻知(くしまち)神は神田一町を有し、大同元年(八〇六)には大和国に神封一戸を寄せられた(新抄格勅符抄)。「三代実録」貞観元年(八五九)正月二七日条には天香山大麻等野知神とみえ、従五位下より従五位上に昇叙。正暦五年(九九四)四月には中臣氏人を宣命使とし、当社に幣帛を奉って疫疾火災の変を祈らしめている(本朝世紀)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by