最新 地学事典 「太陽系起原論」の解説
たいようけいきげんろん
太陽系起原論
Cosmogony of the solar system
18世紀のカント─ラプラスの星雲説にはじまるが,現代の太陽系起原論では1960年代頃からの研究で,星の形成過程でできた原始惑星系円盤の中で惑星が形成されるという,大きな描像となっている。観測の発展に伴い,太陽系を数ある惑星系の一つと考え,系外惑星まで含めた起原論を展開することが一般的。観測では,原始惑星系円盤の進化に従って円盤内の固体物質の量が減少すること,円盤の物質分布が多様な構造をもつことなどが見出され,少数ながら形成中の惑星の存在が確実視されている天体も存在する。多様な観測と整合的な惑星形成のシナリオを構築することが課題となっている。
執筆者:小森 長生・武藤 恭之
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

