失路(読み)しつろ

精選版 日本国語大辞典 「失路」の意味・読み・例文・類語

しつ‐ろ【失路】

〘名〙 進む道を失うこと。失意状態に立つこと。人生方向を見失うこと。
十善法語(1775)二「浄妙美麗の境に対しても、不邪婬清浄の性あらたまらぬなり。賢愚経山居沙彌大論の失路、優婆塞の類これなり」 〔漢書‐揚雄伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「失路」の意味・読み・例文・類語

しつ‐ろ【失路】

進路を失うこと。失意におちいること。
「もはや拓落たくらく―の人となった」〈藤村

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「失路」の読み・字形・画数・意味

【失路】しつろ

道に迷う。また、失意の人。唐・王勃王閣の序〕關山越えし、誰か失路の人を悲しまん。水相ひふ、盡(ことごと)く是れ他の客。

字通「失」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android