コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

奇想主義 きそうしゅぎconceptismo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

奇想主義
きそうしゅぎ
conceptismo

17世紀前半のスペインの詩人ケベド・イ・ビリエガスグラシアン・イ・モラレスの表現様式。スペイン中央部の荒涼たる風土に育ったアラゴン派の表現精神を発展させたもの。対象となるのは外面的な現実でなく,その意味であり,ものとものとの相互関係を大胆な発想で分析し,把握した概念を読者の知性に語りかける。言語は簡潔を旨とし,「よいものは,短ければなおよい」 (グラシアン) とする。同時代のゴンゴラ・イ・アルゴテが創始した「文飾主義」と対立するもので,1613年を頂点に激しい論争が展開され,ケベドは『文飾主義者の羅針盤』のような詩でゴンゴラとその一派を非難した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

奇想主義の関連キーワードグラシアン・イ・モラーレススペイン文学ゴンゴリスモマリニズモプラーツケベード

今日のキーワード

コペルニクス的転回

カントが自己の認識論上の立場を表わすのに用いた言葉。これまで,われわれの認識は対象に依拠すると考えられていたが,カントはこの考え方を逆転させて,対象の認識はわれわれの主観の構成によって初めて可能になる...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android