奇方(読み)きほう

精選版 日本国語大辞典 「奇方」の意味・読み・例文・類語

き‐ほう ‥ハウ【奇方】

〘名〙
① 不思議な方術。神秘的なわざ。奇術。〔史記‐封禅書〕
珍奇な薬の調合法。不思議なききめのある薬の処方
読本忠臣水滸伝(1799‐1801)前「蒙汗薬(もうかんやく)(〈注〉しびれぐすり)の奇方(キホウ)をつたへたると聞く」 〔曹植‐五遊篇〕

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普及版 字通 「奇方」の読み・字形・画数・意味

【奇方】きほう(はう)

方術。〔史記、封禅書〕齊人の上して怪奇方を言ふを以て數ふ。然れども驗ある無し。乃ちを發し、中の山を言ふ數千人をして、人を求めしむ。

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世界大百科事典(旧版)内の奇方の言及

【民間薬】より

…また,漢方薬は通常,複数の薬物を配合した漢方方剤として用いられるのに対し,民間薬は大部分,単味で用いられる。民間薬という名称は明治時代になって一般化したが,それまでは救民の妙薬,俗間の秘薬,奇方,和薬,救急薬などの名称があった。808年(大同3)に,日本伝承の民間薬を集成した《大同類聚方》100巻が完成している。…

※「奇方」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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