奈留島(読み)なるしま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奈留島」の意味・わかりやすい解説

奈留島
なるしま

長崎県西部,五島列島のほぼ中央に位置する島。五島市に属する。断層運動沈降によって形成された島で,大小 11の湾がある。漁業が中心。南部の中心集落,浦には長崎福江間,博多―福江間,若松―福江間の定期船が寄港する。北西部の大串湾に面する,江戸時代の潜伏キリシタンの村,江上集落にはキリスト教解禁後に建設された江上天主堂があり,2018年「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として世界遺産の文化遺産に登録された。面積 23.90km2人口 3891(2000)。

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デジタル大辞泉プラス 「奈留島」の解説

奈留島

長崎県五島市、五島列島中部にある島。長崎港の西方約95キロメートルに位置し、面積は約23.82平方キロメートル。リアス式海岸が深く入り組んだヤツデの葉のような形の島。国の重要文化財、かつユネスコの世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成要素のひとつである木造カトリック教会「江上天主堂」がある。

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世界大百科事典(旧版)内の奈留島の言及

【五島列島】より

…長崎県に属し,長崎市西方の東シナ海にある列島。北東から南西方向に約140の大小の島が並ぶ。総面積約690km2。行政上は,自然地理的な五島列島の範囲をとって福江市と南松浦郡の10町,北松浦郡の宇久(うく),小値賀(おぢか)の2町が含まれ,人口は全体で8万9757(1995)。人口は1955年以降,減少の一途をたどり,姫島,折島など無人となった島もある。列島の胴体部は地塁山地で,その後の沈水により多くの瀬戸や湾入を生じ,美しいリアス海岸をみせる。…

※「奈留島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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