奈良岡正夫(読み)ナラオカ マサオ

20世紀日本人名事典 「奈良岡正夫」の解説

奈良岡 正夫
ナラオカ マサオ

昭和・平成期の洋画家 日展参与;示現会会長・創立常任理事。



生年
明治36(1903)年6月15日

没年
平成16(2004)年5月5日

出生地
青森県弘前市

本名
奈良岡 政雄

学歴〔年〕
高等小卒

主な受賞名〔年〕
東京都文化功労賞〔昭和46年〕,弘前市名誉市民〔平成8年〕,中村彝賞(第5回)〔平成9年〕

経歴
昭和19年文展初入選。22年示現会創立に参画以後、示現展と日展を主な場として作品を発表。29年と31年に特選となり、38年日展会員。戦争中から戦後にかけては多数の自画像を描く一方、戦争記録画に従事。敗戦前日に軍から戦争画の廃棄を指示されたが、貴重な記録として残すため隠し通した。放牧の牛や愛らしい山羊題材にした作品、故郷弘前の“ねぷた”に取材した“日本の祭”シリーズなどで知られる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「奈良岡正夫」の解説

奈良岡正夫 ならおか-まさお

1903-2004 昭和-平成時代の洋画家。
明治36年6月15日生まれ。女優奈良岡朋子の父。郷里の青森県で棟方志功,松木満史らと青光画社に参加。上京後二科展,日展などに入選し,昭和22年示現会創立会員。29年「山羊(やぎ)」が日展特選となり,54年日展参与。平成6年示現会会長。平成16年5月5日死去。100歳。本名は政雄。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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