奥州二本松城之絵図(読み)おうしゆうにほんまつじようのえず

日本歴史地名大系 「奥州二本松城之絵図」の解説

奥州二本松城之絵図(正保二本松城絵図)
おうしゆうにほんまつじようのえず

一八〇×二三五センチ

成立 正保三―四年頃

原本 内閣文庫(国立公文書館で複製頒布)

解説 図中に内題・城主名などが記載されていないが、丹羽氏が提出したものと思われる。丹羽氏は正保三年に城と城下町の整備を幕府から許されているが、整備を開始したのは慶安元年である。したがってこの図は丹羽氏が城と城下町を整備する以前、換言すれば五万石加藤利明時代の二本松城下の姿を伝えるものといえる。道路に沿って町名を記し、侍屋敷と町屋区分がされているが、屋敷割家中の一部についてのみ氏名が記されている。本丸と三の丸に石垣が記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 国立公文書館

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