奥平村(読み)おくだいらむら

日本歴史地名大系 「奥平村」の解説

奥平村
おくだいらむら

[現在地名]吉井町上奥平かみおくだいら下奥平しもおくだいら

坂口さかぐち村の東、北東片岡かたおか乗附のつつけ村・寺尾てらお(現高崎市)北西碓氷うすい大谷おおや(現安中市)、西はわらび村・大桑原おおくわはら(現富岡市)に接し、北西山中から流出する申田さるた川が南東流する。甘楽郡に属する。正和三年(一三一四)閏三月一五日の藤原宗家和与状写(「成田系図」所収)によると「奥平村」は宗家の父円信入道が勲功の賞として給された地であったが、分与する前に死去したために子息間で相論が発生、宗家らの押領を訴える六郎入道長信に宗家知行分のうち「猿田下・壱段山」と「琵琶坂道」より「西平」を渡すことで和解している。


奥平村
おくだいらむら

[現在地名]福井市奥平町

丹生山地北部にあり、東に国見くにみ岳がそびえる。七瀬ななせ川は当村の山中より発し、別名本郷ほんごう川・布施田ふせだ川・永瀬ながせ川ともいう(坂井郡誌)。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では「山本之郷」に含まれていたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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