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公役 クヤク

デジタル大辞泉の解説

く‐やく【公役】

官府から人民に課せられた兵役夫役(ぶやく)
江戸時代、幕府が江戸町人に課した夫役。のち、銀納となる。

こう‐えき【公役】

国家や公共団体から命じられた役務兵役など。

こう‐やく【公役】

江戸時代、大坂で町人に課した銀。町奉行所および町会所などの費用に充てた。

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世界大百科事典 第2版の解説

くやく【公役】

江戸時代,江戸の町々に課せられた幕府御用の人足を負担する義務をいう。城下町に集住する商工業者としての本来的な町人の身分は地子銀すなわち年貢の免除の代りに家屋敷所持高を基準とする役負担者として把握されていた。この場合,一般の人足役としての公役を負担する町人の町と,鍛冶,研師,大工,桶屋,畳屋,伝馬などの特定の技術労働を国役として負担する町人の町とがあった。このほかに元来は代官領であって後に開けて市街地となった地子銀を納める町(町並地)や地子を寺社へ納めるが役負担のない寺社領,寺社門前の町もあった。

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大辞林 第三版の解説

くやく【公役】

官府から課せられる軍役や夫役。 「凡そ大名・御旗本の人々、-に従はん事/折たく柴の記」
江戸の町人に地子免除の代償として課された賦役。のち、銀納となった。

こうえき【公役】

兵役や夫役ぶやくなど、国家または公共団体から命ぜられた役務。

こうやく【公役】

近世、大坂などで町人(特に地主・家主)に課した公費。町奉行所・町会所などの経費にあてた。

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世界大百科事典内の公役の言及

【町役】より

…この国家や領主権力への役負担などの中心は,町人足役(ちようにんそくやく)と,伝馬役(てんまやく)とである。 町人足役は公役(くやく),町夫(ちようぶ)とも呼ばれ,町人身分の者が勤める人足役,すなわち労役の奉仕を意味する。町人足役は非常に多様な内容をもち,城郭をはじめとする権力の諸施設の建設や修理,またそれらの維持・管理に伴う手伝(てつだい)人足や雑役労働,領主の賄方(まかないかた)(台所)への手伝人足や料理人,堀や河川,道路,橋梁の普請・修理や清掃の人足,火消や防火のための人足などからなり,国家や領主権力の都市居住に伴って発生する,膨大な雑役に従事することが基本的な内容であった。…

※「公役」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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