奥鹿野村(読み)おくがのむら

日本歴史地名大系 「奥鹿野村」の解説

奥鹿野村
おくがのむら

[現在地名]青山町奥鹿野

伊勢地いせじ村の南に位置し、東は伊勢国と接する。大部分山地で、村内を柏尾かつしよ川に沿って通る道は西方阿保あお村、東方大原おおはら(現一志郡白山町)に続く。青山峠開通以前、大和と南伊勢を結ぶ道の一つであり、近世でも阿保越参宮道の枝道でもあった。

元禄一三年(一七〇〇)内検を改めている。本高一六六・二七五石、平高一九七・四七石。寛延(一七四八―五一)頃の戸数六八、人口二八八、馬一七。神社は八王子・愛宕あたご、寺は久昌きゆうしよう寺がある(宗国史)。八王子社は明治五年(一八七二)八柱やばしら神社と改名、同四〇年旧村域内の愛宕津島つしま市杵嶋いちきしまの各社を合祀した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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