女功(読み)ジョコウ

デジタル大辞泉 「女功」の意味・読み・例文・類語

じょ‐こう〔ヂヨ‐〕【女功/女紅】

女性手仕事機織り裁縫など。

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精選版 日本国語大辞典 「女功」の意味・読み・例文・類語

じょ‐こうヂョ‥【女功・女紅】

  1. 〘 名詞 〙 女の手わざ。女子の手仕事。女工。
    1. [初出の実例]「縫司 尚縫一人。〈掌縫衣服。纂組之事。兼知女功及朝参〉」(出典令義解(718)後宮職員)
    2. 「父は男を教へ、母は女を教へ、婦女の職務は女紅(〈注〉ハリシゴト)を第一とす」(出典:日本風俗備考(1833)一七)
    3. [その他の文献]〔史記‐貨殖伝〕

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普及版 字通 「女功」の読み・字形・画数・意味

【女功】じよ(ぢよ)こう

女の仕事。〔史記、貨殖伝〕是(ここ)に於て太其の女功をめ、技巧を極め、魚鹽をぜしむ。則ち人物之れに歸す。

字通「女」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の女功の言及

【裁縫】より

…家庭の教育は子女がかなりの年齢になったとき母親や姉などに手引きされ教えられるもので,明治の初めころまでは主としてこれのみで行われた。江戸中期の貝原益軒の《和俗童子訓》には〈女子は十歳より外に出ず,閨門(けいもん)の内にのみ居て,織り縫ひ,うみつむぐわざを習はしむべし〉といい,また1661年(寛文1)刊の《女式目》には〈女子は早くより女功を教ゆべし。女功とは織り,縫ひ,紡ぎ,濯(すす)ぎ,洗ひ,又は食を調ふるわざを言ひ……〉と説いている。…

※「女功」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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