家庭医学館 「女子顔面黒皮症」の解説
じょしがんめんこくひしょう【女子顔面黒皮症 Riehl Melanosis, Female Facial Melanosis】
リール黒皮症とも呼ばれます。女性の顔面にみられる、かゆみや発赤(ほっせき)をともなう色素沈着です。額(ひたい)やまぶた、あご、くびなど、やや広い範囲に紫色調で灰褐色の色素が沈着します。境界は不鮮明で、しばしば網目状になります。
[原因]
化粧品によるかぶれをくり返し、炎症後に色素が沈着することでおこります。紫外線で変化した化粧品の成分がかぶれの原因になる場合(光接触皮膚炎(ひかりせっしょくひふえん))もあります。
[治療]
必ず専門医を受診し、パッチテストなどを行ない、原因となる化粧品を見つけてもらいます。
原因となる化粧品を使わないことが第一です。発赤やかゆみがある間は、ほかの化粧品の使用もやめ、軟膏(なんこう)治療を行ないます。炎症がなくなれば化粧品を使うことができますが、使用前に必ず検査をしてもらい、安全が確認されたもののみを使うようにしましょう。